2019-07-20 (Sat) 00:08
映像はすごくきれいでした。
特に最近の新海作品「言の葉の庭」「君の名は。」で定評のある「雨」の描写が、「天気の子」ではさらに進化しているのがはっきりと感じられました。
音楽も最高でした。
「君の名は。」に続き「天気の子」でも新海監督とRADWIMPSが手を組んでいましたが、文句のつけようのないクオリティでした。
ご多分にもれずこの作品でもプロ声優じゃない有名人が主役級の声に起用されていますが、
それほどプロ声優との違いについては気にはならなかったかな。
ギャグシーンは無い方が良かったかも。
全体的に暗め重めな内容の中で、突如として視聴者の笑いを取りに行くギャグシーンが何ヶ所か挿入されていましたが、そこだけ浮いているというかテンポが悪くなっている感じがしましたので。
(おそらく制作スタッフが意図しているのと意図していないのと両方あると思うのですが)
大雨による災害の他にもタイムリーな時事ネタがいくつも盛り込まれていたのも今作の特徴だと思います。
(〇〇から逃走するシーンとかタイムリー過ぎて)
映像がすごくきれいで、音楽も最高で、有名人声優の演技も予想していたほど悪くはなかった。
新海作品のファンなら思わずニヤリとしてしまうシーンもたくさんあった。
じゃあなんで期待外れなのかというと、登場人物(の行動目的)に共感・感情移入できないまま物語が進んでいき、作中の天気のようなスッキリしない終わり方をしてしまったのが大きいと思われます。
それまで主人公とヒロインが晴れ女の活動をして多くの人達に喜んでもらっていたのを、全否定したかのようなあの終わり方はないだろうと。
私もそうですが、君の名は。のようなカタルシスとハッピーエンドを期待して観に行った人にとっては、肩透かしもいいところなんじゃないでしょうか。