2017-09-27 (Wed) 00:02
今回のお話を読み終わった後、二十年位前に見た魔法騎士レイアースというアニメのラストを思い出していました。
たしかあのアニメでは「柱」という唯一絶対の存在が世界を支えていて、その柱という存在を巡って悲劇的かつ激しい戦いが繰り広げられ、ラストは柱一人に何でもかんでも背負わせるのはやめて「柱」という制度を無くしてみんなで生きていこうという流れになっていたような気がしましたが(うろ覚えですみません)、今回のマギのお話もまさにそのレイアースのラストを彷彿とさせる展開なんですよね。(まあレイアースに限らす漫画アニメではよく見られる展開ではありますが)
ちなみに私はレイアースでは海ちゃん派でした(←すみません誰もそんなこと聞いていませんね)
最近忘れっぽくなってきているので、もし以前にも同じ話題を記事の中で書いていたり、あるいはコメントでどなたか指摘されていたらすみません。
…っと、ちょっと話が脱線しかけてきたので、戻しますね。
前回、大高忍先生のバックステージで、最終回まであと4話という衝撃的な発言がありましたが、
もうあと最終回まであと3話(今回も含めてあと4話なんですね)。
単行本第35巻で第349夜まで収録されていることを考えると、単行本は第37巻までになるのかな!?
あとシンドバッドの冒険もだいぶクライマックスに差し掛かっていますが、こちらはいつまで続くんだろう!?
そんじゃまあそろそろ本編の感想に行きますか。
世界がルフに還る魔法を止めるには15人の金属器使いの内、14人は死なねばならないなんて、
前回のラストでは最後にして最大?の試練がアリババ達の前に立ちはだかることになりました。
まあもっとも今のアリババ達がシンドバッドの言うとおりにするとはとても思えなかったのですが…
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無言の真顔でシンドバッドをじっと見ている白瑛さんがちょっと怖い←
ジンや金属器、マギシステムも完全に消滅してしまうんだ。
別に今でも世界は金属器やマギシステムに頼らなくても十分やっていけているので、
(というかシンドバッドが世界をそういう方向に変えていった)
あのファナリスがそれって何が問題なんだ?と疑問に思うのも無理がないところですが…
(というか金属器やマギシステムがなくなったら魔導士&ファナリス最強!?)
憎しみに身を焦がす者が野放しになれば…戦争が増える…
だからより大きな力を持つ唯一絶対の存在である王が必要だとか、昔から同じ議論を延々と繰り返してきて…いつまで経っても堂々巡りになってしまっている気がします。
コクッ コクッ イヤです!
やっぱりね…アリババならそう言うと思っていました。
それにしても周りがもうそれしかないという流れになっている中で、こんなにもいい笑顔でハッキリとイヤだと言ってみせる所が何ともアリババらしいというか…
生き残った唯一の王が暴君になる可能性は?全然別の問題で世界がピンチになる可能性は?シンドバッドが決めたことだから俺のせいじゃないのに…
さすがに色々経験してきただけにアリババの言うことは説得力が違いますな。
この場にいる誰もが…シンドバッドですらアリババに反論することができずにアリババの言うことを聞く一方だったのが印象的でした。
アリババ殿にできないことを俺はできる。死ぬなんてごめんですよ。解決する努力の前に逃げるんですか?
まさかあの白龍の口から「解決する努力」なんて言葉を聞ける日が来るとは、お姉さん感動しちゃいました(←誰がお姉さんだ誰が)
昔の「恨んだ相手は消すしか無い」と言っていた頃の白龍にこそ聞かせてあげたいものです。
世界のために死ねとか生きるとか命令すんじゃねーよ!そんなツマんねー生き方はもうごめんなんだよ!
ジュダルちょっと変わりすぎじゃね?あんなに戦争するのが好きだったくせに、故郷の村で一体何があったんだってばよ。
胸を張っていきたいの。私にそう気づかせてくれた…
紅玉もシンドバッドに騙され利用されていたと知った頃と比べると随分と(表情とか)変わりましたよね。
もしこの後モルさんが何も言わなければ、紅玉のこのセリフの後にどんな言葉が続いていたのかが気になりました。
そんなアリババさんだからこそ、共に生きたいと思えたんです。
モルさんもすっげーいい表情してるってばよ…
だから、誰もが活躍できる可能性を秘めている…金属器使いももう何も関係ねえ!!この世にクズなんざ一人もいねえ!!それが新しい世界だ!!
これがいわゆる世代交代の瞬間というやつなのでしょうか。
これまでどんなに抗っても決して変えることのできなかった運命をアリババ達若者達が打ち破った歴史的な瞬間といってもいいのでしょうか。
ただアリババが言うほど新しい世界が希望の持てる世界になるとはどうしても思えないのですが…
さあ、仕上げに行くかぁ!!
あれ、もっと苦労するかと思ったら、意外とすんなり行ったな…
もしかするとアリババ達がシンドバッドを心変わりさせた時点でもう物語の大方は決着がついていたのかもしれませんね。