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小説・夏目友人帳「たまゆらの家」の簡単な紹介と感想(ネタバレあり)

2016-10-11 (Tue) 21:39

発売日からだいぶ日にちが経ってしまいましたが、
本編21巻と同日発売されたノベライズ版「たまゆらの家」を買ってきました。

私は作者以外の人が描いた(書いた)スピンオフ作品はあまり買わないのですが、
うちのブログのコメントでも面白いと勧められたので試しに買ってみたところ…

緑川先生本人が書いたと言われても全然違和感を感じないくらいの…
夏目友人帳の世界観やそこに生きる人や妖のやり取りなんかが忠実に再現されていてすごく面白かったです。

ある人(妖)の視点では悪者と思われていた人(妖)も、
別の誰かの視点では実はそれほど悪者ではなかった…どころかむしろいい人だったことが判明したりして、
本編だと夏目(主人公)視点で物語が描かれるのが多いのに対して、
こういう複数の登場人物の視点で書かれたいわゆるザッピング形式の話も読み応えがあって面白いと思いました。

この本にはWEBで先行公開されていた話と書き下ろしの話が収録されているそうですが、
私はWEBの方も読んだことがなかったので、これが読むのははじめてになります。

レイコさんの居場所
もし夏目が塔子さんや滋さん、田沼達良き理解者に出会えていなかったら、
おそらくレイコさんと同じ状況に置かれていたではと思うと…読んでいてすごく辛かったです。
同じ人間よりも妖と一緒にいた方が生き生きとしているというところが特に…
でもレイコさんのことをちゃんと見てくれている人が少しでもいたのがせめてもの救いだったかも。

子狐がマジヒロイン
いやちょっとチビ太子狐が可愛すぎだろ…特にあの挿絵の破壊力がマジパねえっス。
人でも妖でもあれだけ夏目のことを一途に大切に想っているのは他にはいないんじゃないかと。
もういっそのこと夏目に飼われ…もとい夏目と一緒に暮らしちゃえよと何度思ったことか。

タキもちょっとだけ出番がありました
ほんのちょっとだけですけどね。
しかも夏目よりもニャンコ先生の話題に食いついていましたし。

ニャンコ先生とレイコさんの関係
当時斑=ニャンコ先生がレイコさんの尻に敷かれていた子分も同然だと言われていたのを読んで、
一体がどういう関係・間柄だったのかが気になりましたし、もっとその頃のエピソードを読んでみたいとも思いました。
※もしかしたらその頃のエピソードが昔の単行本に収録されているかもですが、私が夏目の単行本を買い始めたのが16巻からなので…

塔子さんの手作り弁当が食べたい
なんか文字だけでもすごく美味しそうなのが伝わってきて、
俺も塔子さんの手作り弁当を食べたくなってきたんだけど。

もし過去に夏目が居候した家の人達がもっと夏目に優しくしてくれていたら…
大家主の家の中では、そこに入ってきた人達が心に残したものが映るとかで、
ある意味現実よりも居心地が良くて離れがたい光景がそこには繰り広げられていたわけで…
もし私があんな夢のような幻を見せられたら絶対外には出られなかっただろうなと。

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