漫画の感想とかを書いています。【ネタバレあり】

　燐達祓魔塾生はエクソシストの次の段階へ進むための試験に備えて合宿を行っていた。ところが二日続けて悪魔の襲撃を受けてしまい、否応なく悪魔との戦いを強いられる。だがみんなで力を合わせて悪魔を倒したものの、なんとそれはエクスワイアへの認定試験だったことが明らかに。それにしてはあの眼帯教師の様子がどこかおかしいんだけど…

　どう考えてもあれは試験の域を超えていた、一歩間違えれば燐だけではなく他のみんなの命も危なかったですしね。でも理事長自ら現れて事情を説明することで、みんな疑問を感じながらも納得せざるを得なくなるんですよね。あとは試験の結果発表を待つのみ、それにしても悪魔との戦いに参加しようともしなかったフードと腹話術の少年二人…

　本気でエクソシストになる気があるのか？そもそも何のために祓魔塾に通っているのか？まさかサタンの息子の燐を監視するために送り込まれたのでは、とさえ思わされてしまいます。そんなこいつらとは逆に一番活躍したのはみんなも認めているようにしえみなんですよね。でもしえみったら、寝起きで何を言われているのかよくわからなくて…

　ようやく事態を把握できて、真っ赤になりつつも嬉しそうなしえみがすごくすごく可愛かったです。しえみは小動物のようにコロコロ変わる表情が可愛いのですが、その中でも特に笑顔がいいんですよね。そして雪男にだけ見せる恋する女の子の表情が、彼女をより一層魅力的に見せています。しえみと雪男が初めて出会ったときのエピソードも…

　初々しくて雪男としえみらしくてニヤニヤせざるを得ませんでした。人見知りが激しいため自分の気持ちを上手く伝えることができないんだけど、それでも一生懸命なしえみに好感が持てたというか、やっぱり私はしえみのことが好きなんだなと。雪男がしえみのところに来たのは昔の思い出話をするためじゃなく、しえみの進路を確認するため…

　他の塾生達とは違いエクソシストになる明確な動機も目的もない、だからこそこの先に進むにはより一層の決意と覚悟が必要なんだというわけですね。そういえばしえみが祓魔塾に入ったのは燐や雪男に救われたのがきっかけで、今の人見知りで世間知らずな自分を変えたいと思ったからなんでしたか？しえみは見た目はか弱い女の子なのですが…

　良く言えば芯が強い、悪く言えば頑固で融通が利かないってところなのかな。自分を慕ってくれているしえみに対して雪男はどうなんだろう？今は手のかかる兄さんの面倒で精一杯…というか兄さんのことで頭が一杯のようにも見えます。兄さんの危機をイチ早く察知し駆けつけたのも雪男でしたしね。そんで今回燐と雪男がはじめて一緒に戦うことになるわけですが…

　奥村兄弟は息の合ったいいコンビでしたね。兄さんと呼ぶ雪男の顔を見たら、兄さんのことが心配で心配でたまらないんだなと。まあ眼帯教師ごときじゃ奥村兄弟相手には役不足でしたね。それよりも燐は眼帯教師に色々言われて、自分は普通の人間とは違うサタンの息子だということを思い知らされて、平気なように見えてショックを受けていないはずがありません。

　でもしえみの優しさと強さに救われた気がしました。そんでしえみはそんな状態の燐を見てエクソシストになることを決意するんですね。燐だけではなくみんなの役に立つんだと。それにしてもメフィスト…やっぱりこいつが全ての黒幕だったとは。でも燐を殺すだけなら、最初に会ったときにとっくにやれていたはず。他にも何か思惑があるのか…