漫画の感想とかを書いています。【ネタバレあり】

　燐のエクソシストになるための聖十字学園での学生生活が始まった。しっかり者の雪男と同室にされ、勉強や普段の生活のことで度々小言を言われ、何かとやりにくい。そして今回は雪男の任務に同行することになるが、そこでヒロインと運命的な出会いを果たす。しかし、そのヒロイン・杜山しえみは悪魔の魔障を受けていて…

　ついに待ちに待ったヒロイン登場ですよ！しかも声が花澤香菜ときたら期待せずにはいられないってものです。着物姿でちょっと世間ずれしているところがまたツボです。植物を愛する心優しい少女・杜山しえみ、亡き祖母から受け継いだ庭を世話する彼女は、足が不自由でそのことが原因で母親との関係がぎくしゃくしていましたが…

　バカにしていないよ、バカだとは思っているけどとか、雪男の燐に対する言動はキツく遠慮がないんですよね。でもそれだけ兄に対しては心を許していて、本音をズバズバ言える仲だからこそなんでしょうね。雪男は柔らかな物腰と穏やかな話し方で女性からの人気も非常に高いと思われ、しえみも雪男に憧れている一人のようですね。

　花を愛でるしえみは花のように可憐で思わず見とれてしまう燐の気持ちがよくわかります。俺もしえみのような女の子とキャッキャウフフと楽しく庭のお世話をしたいです。最初の内こそ燐のことを悪魔と怯えていたけど、すぐに打ち解けて、そんなしえみがまた可愛いんですよね。でもしえみの雪男に対する反応は、燐に対するそれとは明らかに違っていて…

　兄は形ばかりの兄とかホント容赦無いよな雪男は。そして雪男がしえみの足を診断した結果、やはり悪魔の仕業…魔障だと。たしか燐が壊すまでは魔除けの門が存在していたので、悪魔は庭には入ってこれないはずだけど、魔除けをすり抜けるほどの低級な悪魔ってことなのかな？よくわからないけどとにかく植物に憑依した下級悪魔の仕業だと…

　悪魔は祖母を亡くした直後のしえみの心のスキマに付け入ったというわけですね。草と花が好き、おばあちゃんも大好きだと言っていた心優しき少女の。ぐっ、こんないい子の優しい心に付け込んで…悪魔のヤツめ許せんな。そんなしえみに、燐は自分と重ねてしまうんですね。こいつは俺と同じだ、過去に囚われ自分を責めていると…

　だからなおさら助けずにはいられなかったんですね。そしてようやくしえみの心を開いたと思いきや、悪魔が出現しやがります。悪魔はしえみを一生この庭に縛り付けて精気を吸い続けようとしている。現に今もしえみの体を盾に…ぐっ、なんて卑劣な。しかしその後の奥村兄弟の戦い方は見事でしたね。雪男がブラフで悪魔をしえみの体から引き離し、燐がトドメを刺すという…

　しえみと母親もわだかまりが解けて仲直りできて一件落着かな。燐に頭を叩かれたときのしえみがまたまた可愛いんですよね。そしてしえみも同じ祓魔師塾の塾生となって、燐を下の名前で呼ぶようになって、ますます学園生活が楽しみになってきました。といっても、雪男が目当てで来たようなもんなんですけどね。次回はついに燐のライバルが登場するのかな…